歴史からたどる鉄道の世界
歴史からたどる鉄道の世界

日本の鉄道の歴史 黎明期から解説

線路

近代日本で鉄道が開業すると、舟運は著しく衰退し、交通網に革命的な変化をもたらしました。貨物列車で大量の荷物を運ぶことが可能になり、都市部から地方にかけての物流交換は盛んになります。当然ながら、田舎から都市部へは人材が集まりやすくなり、都市化が一段と進行することにもなりました。

日本の鉄道も順調に発達したのではなく、何度も事故や災害を乗り越えてきた歴史があります。1891年に発生した濃尾地震では、東海道本線の天竜川橋梁が倒壊するなどして、大変な被害を受けることになりました。この災害を契機として、碓氷線で建設されていた碓氷第三橋梁などは補強されて、近代輸送に耐えられる構造で再構築されています。

日本の鉄道は明治時代に作られたものが多いですが、輸送人員が増えるようになると、対応は困難になりました。こうした問題に対処するために、東北本線や高崎線では早い段階で複線化が進められ、輸送力が大幅に強化されています。当初の東海道本線は、伊豆半島の付近では現在の御殿場線を通っていたために、神戸までの距離は長くなっていました。昭和初期には丹那トンネルが整備されたおかげで、東京と神戸の間の移動距離を大幅に短縮することに成功しています。