歴史からたどる鉄道の世界
歴史からたどる鉄道の世界

都市の観点 日本の鉄道の歴史を探る

線路

日本で整備される鉄道は、都市間を結ぶ役割を担っているため、場所によっては複雑な線形になることが少なくありません。明治時代に作られた両毛線の例では、製糸業で発達している足利や桐生などを結ぶために、複雑な線路が構築されている所以です。

西日本の例では、城下町の都市を結ぶ路線が多いのが特徴ではないでしょうか。山陽本線では姫路駅や福山駅などがあり、駅前の街並みも城下町の風情を残した状態で発達しています。最初から十分に発達した城下町があるため、路線の選定にも迷いがなく、シンプルな線形になるのが特徴です。

都市の鉄道の特徴としては、早い段階から電化が進められている点も挙げることができます。街並みが発達して住宅地が増えると、蒸気機関車の煤煙を嫌う人が多くなることが避けられません。そのため、鉄道会社では無煙化を目指して、電化を促進させてきました。これは路面電車の場合も同じで、西日本を中心にして発達することになりました。

人口が急増すると、今度は輸送力の強化も必要になってきますが、大都会で線路を増やすことは容易ではありません。そのため、地上に線路を作ることは避けて、地下鉄を整備することが多くなり、東京では路面電車が激減することになりました。

電車